寒い朝、黒のスーツ、タイトスカートの女性がマウンテンバイクでコートも着ずに颯爽と走り去っていった。カッコイイと思った。ファッションと防寒は時に両立しない。寒くても短いスカートで出かけるその女性に思い切りのよさ、潔さを感じるからである。スカートの下にジャージをはく女子高生はその対極にある。スカートを短くし、見かけにこだわるくせに、寒さに耐える覚悟はないのだ。スカートでは確かに寒いとは思う。問題はその精神だ。極端に言えばスカートの下のジャージはその我儘な上に怠惰な精神を体現しているのだ。