子供にサングラスをかけさせたりすると妙にかわいかったりする。背伸びしたアンバランスさがおかしみを生むのだろう。だがそれは決して趣味のよい行為とは言えない。それは大人が見ておもしろいのであって、当の本人にはどうでもいいことなのだ。それは犬に衣装を着せるのと同じように、大人が子供を弄って自己満足を得ているだけなのだ。子供に必要なものを与えていない、という意味では罪ともいえる。そう、段階に応じて必要なもの・課題を与えるのが大人の責務なのだ。そう考えると、発表会で幼稚園児に「マイアヒ〜」と踊らせてみたり、「よ〜く考えよ〜」なんてことを言わせるのは恥ずべきことなのだ。