駅などではたくさんの人とすれ違う。だが、誰も通り過ぎた人のことなど覚えてはいない。脳が不要な情報を切り捨てているからである。そうすることで、脳は負荷を軽減し、生きるのに必要な情報のみを取捨選択している。だから、あえて通り過ぎる人々に注意を払ってみようと思う。それは想像力の問題である。想像力とは、あなたが痛いと感じることを、私も痛いと感じることである。