世の中にはいろいろな占いがある。最近はラジオの星座占いをよく聞く。「今日は成長する日。本を読みましょう」「何か人の為になることをしましょう」そう言われて、すぐ忘れてしまうこともあるのだが、そうしようと思う。そしてできるだけそうする。占いを信じる、というと自己がないようにも聞こえるが、別に自分以外の星座の内容でも構わないのだ。言ってみれば養生訓である。日めくりに書いてあることわざと同じである。ついルーチンワークとなって過ぎていく毎日に、あえて偶然に身をゆだねる気持ちよさ、と言ったらいいのだろうか。それは主体を投げ捨てる危うさと心地よさのバランス上にある。